医療脱毛の特徴
医療脱毛は、医療資格を持っている医師や看護師などが施術を行います。
そのため、医療脱毛の特徴は、高い照射力を持った機械を使用できるので、1度の施術でも高い効果を実感できます。
また、医療脱毛の場合は、照射深度の深い位置まで設定ができるため、毛根の中にある毛乳頭を破壊します。
毛根ではなく、毛を作るサイクルにアプローチすることができるため、半永久的に毛が生えてこなくすることができます。
婦人科で医療脱毛を受けるメリット
婦人科で医療脱毛を受ける最大のメリットは、陰部のトラブルに対して豊富な知識を持つスタッフがご対応させていただくということです。婦人科では日々、陰部のかゆみ、かぶれ、におい、できものなどの患者様を数多く診察させていただいております。そのため、未然に起こりうるリスクを防ぐことはもちろん、専門科による的確なアプローチが可能となります。特にVIOはデリケートな部分を脱毛するため、信頼のおけるクリニックでの施術を推奨致します。
そしてミドル世代が気になる「介護脱毛」にも対応しています。20代の方では見た目や水着を着た時のアンダーヘアを気にされる方が多く、40代以降の方では将来の介護を見据えた介護脱毛を意識されている方が多いと思われます。
将来、介護をされる時に、排せつ後のふき取りやにおいなどの負担を軽減できるよう、あらかじめデリケートゾーンのVIOを脱毛しておく方が増えています。脱毛の機械は、黒い毛に反応するため、白髪になるとレーザーが反応しなくなってしまいます。そのため、30~50代の方は白髪が増える前に脱毛をすることをおすすめします。
当院で使用している機械「ライトシェアデュエット」の特徴
ライトシェアデュエットは、アメリカの厚生労働省に当たる機関のFDAで、世界で初めて認可を受けており、日本の厚生労働省にも医療脱毛の機械として承認されています。
波長は810nmのダイオードレーザーを使用しているため、熱による痛みを軽減できて、患者さまの負担になりにくい特徴があります。
世界で広く実績がある「ルミナス社」の医療脱毛用機械で、大小2つのハンドピースを使用して、部位によって効率よく照射できます。

ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、医療用脱毛で使用される3つの機械の中でアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間に位置しており、熱破壊式という方法で脱毛を行います。
医療用レーザーの仕組み
医療用レーザーを照射すると、熱で発毛組織を破壊して、体毛が抜けて徐々に生えてこなくなります。
ライトシェアデュエットのダイオードレーザーは、毛根の中にある毛乳頭などの組織をターゲットとしています。
肌に照射されたレーザーは、体毛の色(メラニン)に反応して、ダイオードレーザーから発生した熱によって発毛組織を破壊します。
発毛組織が破壊されると、新しい毛が生えてこないため、永久脱毛することができます。
大小2つのハンドピースで効率よく照射
ライトシェアデュエットは、2種類のハンドピースが装着できるようになっており、照射する範囲によって使い分けができるようになっています。
小さい範囲を照射する「ETハンドピース」は照射と冷却が同時に可能な特徴があります。
肌を冷やしながら照射ができるため、肌を保護して、痛みを軽減することができます。
大きな範囲を照射する「HSハンドピース」には吸引機能があり、ターゲットとなる毛根にレーザーを当てやすくなるという特徴があります。
吸引機能とレーザーが一体になっており、決められた吸引圧を感知しないと照射できないようになっています。
そのため、吸引で皮膚が広げられることにより、痛みを軽減する効果とメラニン色素に強く当たり過ぎないという効果が期待できます。
ライトシェアデュエットの効果
ライトシェアデュエットは多くのシェアを誇る機械で、長期に渡り毛の再生を抑制する効果が見込めます。
もとの毛量にもよるため、効果には個人差がありますが、VIOなどの比較的濃い毛にも、そして顔や身体の産毛にも脱毛効果が期待できます。
毛の生え変わりの周期に合わせて照射をすることで、より高い効果が期待できるため、最適な周期で施術を繰り返します。
毛周期とは
毛周期とは、毛の生え変わりの周期のことで、4つのサイクルを繰り返しています。
・成長前期
・成長後期
・退行期
・休止期
成長前期・後期
成長期は成長前期と成長後期に分けられ、成長前期は、毛乳頭から栄養をもらった毛母細胞が分裂をして毛が伸び始める時期です。
ほとんどの毛は皮膚の外まで伸びていません。
成長後期は毛母細胞が更に活発に分裂します。
そして、成長するため、皮膚の外に毛が出てきます。
退行期
退行期は、毛が抜け始める時期です。
ある程度まで伸びると、成長が止まり、毛根から押し出されます。
退行期の毛は、成長期の毛と異なり、「メラニン」が薄くなります。
休止期
休止期は新しい毛が生えるまでの準備期間です。
毛根から毛が完全に離れて抜け落ちます。
少し時間が経過すると、発毛細胞が活発になり、成長期に移行します。
毛周期と脱毛の関係
脱毛は、毛周期に合わせて照射すると、より高い効果が得られます。
なぜなら、脱毛効果が出やすい時期と出にくい時期があるためです。最適な周期に合わせて効果的に脱毛を行います。
そして、脱毛に適しているのは、メラニンが濃くなっている「成長期」の時期です。
これは、脱毛と機械の仕組みに関係していますが、脱毛のレーザーは、黒い色素のメラニンに反応して熱を発生させ、「毛乳頭」や「バルジ領域」といった毛が生えてくる組織にダメージを与えるからです。
退行期や休止期の毛の状態
毛と毛乳頭が離れている
この時期は、毛乳頭に熱が伝わりません。
毛乳頭にダメージが無いと、毛が離れてもまた生えてきてしまうため、照射の効果が見込めないので、照射は控えます。
メラニンが少ない
毛母細胞が活発に分裂している成長期に比べて、この時期は色が薄く、脱毛の機械の反応が薄くなってしまいます。
これらのことから、退行期や休止期は脱毛の効果が見込めないため、何度か照射が必要になります。
成長期の毛は全体の20%程度といわれています。
そのため、1度の施術で全ての毛をなくすことができず、成長期に入った毛を照射します。
医療脱毛のメリット
医療機関なので、アフターケアが安心
医療脱毛を行うのは、医師や看護師のため、デリケートゾーンなどの肌が弱い部分を任せる時に肌トラブルが起こっても、その場で診察を受けることができます。
肌への負担を軽減
また、ワックスや除毛クリーム、毛抜きなどの自己処理は肌への負担が多く、お肌を痛めてしまい、繰り返すと色素沈着や黒ずみなどの原因になってしまうこともあります。
脱毛をすると、自己処理に比べて回数も減り、肌への負担が軽減できるため、自己処理に関する傷つきを減らすことができます。
回数を少なくできる
家庭用脱毛器やエステサロンで使用する機械より、医療用脱毛のレーザーの機械は高い照射力があるため、エステサロンの脱毛や家庭用脱毛機と比べると少ない回数で効果を実感しやすくなります。
照射力が弱いと、毛量がなかなか減らずに通う回数が増えてしまい、数年単位で脱毛に通う場合もありますが、医療用脱毛の場合、平均で5~8回程度で効果を実感できることが多いため、1年程度の通院で脱毛が終わる方が多いです。
介護脱毛のメリット
おむつ交換時のにおいを軽減
陰毛が多い状態では、雑菌が繁殖しやすくなり、においの元になりやすいことが知られています。
アンダーヘアを脱毛することで、おむつ交換の際のにおいを軽減することができます。
おむつ交換時の清拭の負担を軽減
介護を必要とする方は、免疫力が低下している方も少なくありません。
そのため、陰部の感染トラブルを抑制するために、おむつを交換する際には皮膚に負担をかけないよう優しく拭きとり、拭き残しのないように清拭する必要があります。
陰毛が多い状態では、毛についた汚れを拭きとるためにひどく皮膚を擦ってしまい、傷つけてしまう可能性や、汚れを拭き残してしまう可能性があります。
脱毛により、デリケートゾーンを清潔に保つことで、介護をする側の負担も軽減し、介護を受ける側の陰部のトラブルも未然に防ぐことが可能になります。
デリケートゾーンの炎症の予防
排泄処理の際には、きちんとケアをしているつもりでも、毛に隠れてしまった排せつ物が残ってしまうことがあります。皮膚や陰毛に残った排泄物は細菌の温床となってしまうため、皮膚炎等の感染症リスクとなります。脱毛をすることでこれらの皮膚トラブルを予防することができます。
各脱毛方法との比較
各脱毛方法との比較 | 美容脱毛 | 自己処理 | |
---|---|---|---|
脱毛の方式 | レーザー脱毛 | 光脱毛 | ワックス、かみそり |
脱毛完了までの期間 | 短い | 長い | 一定期間でまた生えてくる |
脱毛効果 | 効果が高い | やや弱い | すぐに生えてくる |
施術者の資格 | 医師、看護師 | 資格は不要 | 資格は不要 |
施術時の痛み | 感じやすい | 感じにくい | 感じやすい |
アフターフォロー | 肌トラブルの対応可能 | 保湿など | 保湿など |
医療脱毛と美容脱毛の脱毛方式
医療脱毛と美容脱毛は、方式に大きな違いがあります。
医療脱毛は、医療用レーザーによる脱毛を行うため、毛根の中の毛乳頭を破壊することができ、しっかりと脱毛することができます。
一方、美容脱毛は光脱毛機によるフラッシュ脱毛のため、発毛細胞を弱らせ、減毛や抑毛の効果にとどまります。
自己処理による脱毛は、毛が生えてくる周期までしか効果がないため、脱毛をくりかえさなければいけません。
脱毛完了までの期間
医療脱毛の方が照射するパワーが強いため、脱毛完了までの回数が少ない傾向になり、約1年程度で5回くらいの施術を受けられる方が多いです。
一方、美容脱毛は医療脱毛に比べると照射の力が弱いため、2~3年程度の期間がかかる方が多く、10~15回程度と施術回数が多くなる傾向があります。
自己処理では脱毛は完了しないため、毛が生えてくるタイミングで脱毛をし続ける必要があります。
脱毛効果
医療脱毛は、しっかりとした脱毛の効果が期待できます。
美容脱毛でも減毛や抑毛効果は期待できますが、医療脱毛と比べるとやや効果が劣ってしまいます。
自己処理は一時的な脱毛のため、繰り返し脱毛をする必要があります。
施術者の資格
医療脱毛は医師や看護師などの医療従事者の資格を持っている必要がありますが、美容脱毛、自己処理は資格が必要ありません。
そのため、医療脱毛の場合には、もし皮膚トラブルがあった場合でも、アフターフォローの体制が整っています。
施術時の痛み
医療用脱毛は、効果も高く、施術回数も少なく脱毛が可能ですが、美容脱毛と比較すると痛みを感じやすい傾向があります。
自己処理は行う方法にもよりますが、皮膚に負担をかけやすく、痛みが出やすい傾向になります。
まとめ
医療用脱毛は医師や看護師が施術するため、高い効果が期待できます。
当院では陰部のトラブルに対して豊富な知識を持つスタッフがご対応させていただくため、未然に起こりうるリスクを防ぐことはもちろん、専門科による的確なアプローチが可能となります。
繰り返す自己処理では肌への負担が増え、また昨今では将来の介護を見据えて、医療脱毛を受けられる方が増えてきています。
脱毛のご希望がある方は、姫路の森レディースクリニックまでどうぞお気軽にご相談ください。