過多月経とは?
(生理の量が多い)
過多月経とは、出血量が異常に多いものを言います。一般的には140ml以上の出血で、コアグラ(レバーのような血のかたまり)を認めます。また過長月経といって生理の日数が8日以上のものを意味する表現もあります。いずれも貧血をきたしてしまうような生理の量が多い状態を表しています。
考えられる原因
子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などが原因となって過多月経や過長月経を引き起こしている可能性があります。また稀に血液凝固異常によるケースも存在します。
症状
症状としては、経血にコアグラ(レバーのような血のかたまり)を認めます。そして経血の中にはプロスタグランジンなどの痛みを誘発する物質が含まれますので、経血の量が多いことにより通常の方と比べ、強い子宮の過収縮・血管の攣縮・子宮筋の虚血などが起こり、ひどい生理痛となってしまいます。そのため、下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、悪心、頭痛などが強く認められ、日常生活に支障をきたしてしまうケースが多くみられます。その原因のひとつには子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などが隠れている場合があり注意が必要です。これらの症状がある方は、ひとりで悩まずに、まずはご相談ください。
必要な検査
問診に加え、超音波検査を行います。超音波検査では、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などがないかを観察します。さらに貧血や凝固異常などの合併がないか採血を行うこともあります。過多月経を放置してしまい様々な原因疾患を見逃してしまわないよう、生理の量が多い場合には早めの検査を受けましょう。
性交未経験の方などの場合には、基本的に経腹超音波検査(お腹の上から超音波検査)を行います。場合によっては経直腸超音波検査(おしりから超音波検査)を行うこともあります。
治療方法
低用量ピルの内服や黄体ホルモン製剤(ミレーナあるいは内服)が症状の改善に適しています。低用量ピルの選択には様々な種類があり、さらにお困りの症状に合わせた漢方薬の処方を行うこともあります。
基本的に過多月経の治療は、生理を来させないようにする、あるいは生理の量を減らすことです。生理自体が来なくなる(ホルモン療法をやめると生理は再開します)と当然のことながら過多月経は消失します。また生理の量を減らすことでプロスタグランジンなどの痛みを誘発する物質を減らし、子宮の過収縮・血管の攣縮・子宮筋の虚血などを減弱あるいは消失させることが可能となります。
当院では、患者様に最適なピルを選択します。
そして、痛みのないミレーナ挿入の方法もご用意しております。
診察をご希望の方は、当院の24時間WEB予約かお電話にてまずはご相談ください。
ここからはQ&Aで分かりやすく解説していきます。
Q1. 過多月経とはどのような病態ですか?
過多月経とは、出血量が異常に多いものを言います。一般的には140ml以上の出血で、コアグラ(レバーのような血のかたまり)を認めます。また過長月経といって生理の日数が8日以上のものを意味する表現もあります。いずれも貧血をきたしてしまうような生理の量が多い状態を表しています。
Q2.どのような症状がありますか?
症状としては、経血にコアグラ(レバーのような血のかたまり)を認めます。そして経血の中にはプロスタグランジンなどの痛みを誘発する物質が含まれますので、経血の量が多いことにより通常の方と比べ、強い子宮の過収縮・血管の攣縮・子宮筋の虚血などが起こり、ひどい生理痛となってしまいます。そのため、下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、悪心、頭痛などが強く認められ、日常生活に支障をきたしてしまうケースが多くみられます。その原因のひとつには子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などが隠れている場合があり注意が必要です。これらの症状がある方は、ひとりで悩まずに、まずはご相談ください。
Q3.治療にはどのようなものがありますか?
低用量ピルの内服や黄体ホルモン製剤(ミレーナあるいは内服)が症状の改善に適しています。低用量ピルの選択には様々な種類があり、さらにお困りの症状に合わせた漢方薬の処方を行うこともあります。